果てしない愛 ★★★★☆

全37話

ラブコメ女王だけじゃない!ファン・ジョンウム主演の骨太ヒューマンドラマ。大韓民国の80年代という時代を背景に描く一人の女性の成長の物語。軍事政治に民主化の波が押し寄せようとする時代に、曲がったことが大嫌いの正義感の強い女性ソ・イネが青春時代を過ごす。イネは、ハン家の長男グァンフン(リュ・スヨン)と愛を育んでいた。グァンフンの弟グァンチョル(チョン・ギョンホ)は、イネと兄を見守りながら、密かにイネに思いを寄せている。
ある日、ハン家の父ガプスが謎の死を遂げる。父を失った兄弟とイネ。イネは、子供の頃に母を殺され、その現場を目撃していた。手掛かりは、謎の男の指輪。そして、父ガプスの死以来、3人の前に姿を現す残忍な国家安全企画部室長のパク。

権力と時代に翻弄されていく3人は、離れ離れに。行方不明となるグァンチョル、軍に入るグァンフン。民主化の活動に関与し、囚われの身となるイネ。中でも、イネは母親の死の真相に迫る度に苦しい人生を味わうことに・・。
この時代だからこその不運に飲み込まれそうになるイネを常に支え続けるのがグァンチョル。切なさMAXの見守り愛。
そしてイネは自分を裏切り、出世のために他の女性と結婚したグァンフンを恨みながらも、過酷な人生に立ち向かっていく。

ドラマ「秘密」以来のファン・ジョンウムの骨太ドラマを見たけれど、彼女の演技の上手さは半端ない!実業家と結婚した彼女が今後まずます演技の幅を披露するのは、ラブコメではなく、この手のドラマなんじゃないだろうか。。。
彼女の演技力にどっぷりハマりながら、大韓民国の80年代をお勉強できるドラマです。

サイドストーリーとしての見どころは、残忍なパク室長の秘密に絡む彼の純愛。残忍な彼も女性には一途で、人間味のある姿を見せる。後半では、悪人が善人には変わらないけれど、彼が権力に固執した理由が明らかに。
果たして、一番の悪者は誰なのか?!韓国の復讐ドラマ系にありがちな設定ではあるけれど、それぞれの欲が絡みあい、物語を複雑に仕立て上げていくのは、基本同じです。

最後に見どころポイントを箇条書きにしてみると、、、
●イネの悲しくも逞しい、人生模様
●グァンチョルの切ない、切ない愛の物語
●パク室長の悪人の顔の裏にある、純粋な愛の物語。そして親心。
●善悪が最もグレーな人物、グァンフンの義理の父となるチョン・テウンの心模様
大きくは、こんなところでしょうか。

80年代の日本との違いを思い浮かべながら見てみるのも興味深いかも。。。
イケメンにうっとりの作品ではないけれど、ストーリーの重厚感とファン・ジョンウムの演技のすばらしさで、星は4つです。