テバク~運命の瞬間(とき)~ ★★★☆☆

全24話

日本で不動の人気のチャン・グンソク主演最新歴史エンターテインメント。共演は、子役からすっかり成長したヨ・ジング。子役の時から演技力に定評があったグンソクとジングの共演にも注目の1作。

物語は、英祖(ヨニン君)の即位直後に勃発した朝鮮歴史上最大の反乱、「戊申政変(イ・インジャの乱)」をモチーフに描かれている。
1693年、賭博好きの夫マングム(イ・ムンシク)の妻ボクスン(ユン・ジンソ)が、第19代王、粛宗(チェ・ミンス)の側室にさせられ、男児を出産する。しかし月足らずで生まれた子は出生を疑われ、ボクスンはわが子は死んだと偽り、マングムに託す。マングムに育てられた子はケットン(後にテギル/チャン・グンソク)と名付けられ生き延びていた。一方、ボクスンの第2子、ヨニン君(ヨ・ジング)は、酒や賭け事に溺れ空しい日々を過ごす中、兄とも知らずテギルに出逢う。ある日、テギルの父マングムが無念の死を遂げ、復讐を誓ったテギル。そして、陰謀を企むイ・インジャ(チョン・グァンリョル)の娘として育てられ、王命を狙うべく刺客となったタムソ(イム・ジヨン)と出会う…。

イ・インジャとテギルとの攻防戦、そして王とインジャとの攻防戦が本作の見どころ。
天性の才能を開花させていないテギルを凄腕の剣士としても開眼させるのが軍官のキム・チェゴン。山にこもり修行を積んだテギルが生まれ変わってインジャへの復讐のため都に戻ってからは、前半のテギルのキャラと180度ほど変貌を遂げていく。ドラマ中盤で描かれる賭博によるテギルの復讐劇は、なかなか面白い。剣士としての腕を磨いているのに、結局は賭博による知能で敵に打ち勝つのか?!
そして後半に向け、賭博の色が薄くなり自分の出生の秘密を知ったテギルと弟ジングとの静かなせめぎ合いが始まっていく。

ドラマ全般を通してみると、グンソクの魅力は破天荒なケットン時代に大いに発揮されていて、静かな演技を求められる後半では、少し物足りなさを感じてしまう。年齢的には充分大人の男の域に達しているのだけれど、”かわいい”顔立ちのせいかテギルの晩年も不釣り合いな感じが否めない。今後、グンソクがどんな風に年齢を重ねていくのか少し気になる。
一方、同じく子役から演技力が優れていたヨ・ジングは、優等生の演技。刺客タムソへの切ない恋心も演じているけれど、もう一押し欲しかった。感情を露わにしないキャラクターだからこそ、難しい演技だったとは思うけど、、、。

2人の若手を支えるのが、ベテランの2人。王を演じたチェ・ミンスの不気味さは半端ない。インジャを演じるのは、チョン・グァンリョル。この2人の得体の知れぬ貫禄は、さすがです。

前半から中盤までの引きの強さに反して、後半が物足りなさを感じた結果、★は3つ。