恋のスケッチ 応答せよ1988 ★★★★☆

全20話

韓国版の「ALWAYS 三丁目の夕日」青春版と言っちゃおうかなぁ!!1988年の時代背景を詳細に描きながら、高校生とその家族の普通の日常を描いたドラマです。若手キャストは、かなりの注目メンバー。ヘリ、パク・ボゴム、リュ・ジュンヨルと、現在急上昇の若手キャストに加え、それぞれの家族のお父さん、お母さんにユニークなベテラン陣をキャスティングしています。

まずはそれぞれの家族から。
銀行に勤める父親ソン・ドンイルをソン・ドンイルが演じる。ソン・ドンイルはどの作品に出ても演技が細かくて素敵!本作で演じる父親は、人の為ばかりにお金を使ってしまうキャラ。人の保証人になり、借金を抱え、家族4人が半地下の家に住む。ドンイルの妻イルファは、専業主婦。学力優秀だけど性格がきつい長女のボラと、成績は良くないが性格の良い次女のドクソン(ヘリ)、そして老け顔の末っ子長男のノウルと、3人の子供がいる。

ドンイル一家の大家は、貧しい暮らしだったけれど、ある日長男が買った宝くじのおかげで中流の暮らしに浮上した一家。父親はギャグを連発するキム・ソンギュン。そんな夫を半ばバカにしつつもシャキシャキと家事をこなす専業主婦のミラン。息子が2人。心臓が悪くなかなか大学受験を突破できないおたく青年が長男のジョンボン。無口なサッカー少年の次男ジョンファン(リュ・ジュンヨル)。

夫の遺族年金でくらすキム・ソニョンは、母子家庭。長男は優秀で、生徒会長もこなすソヌ。そしてまだ学校に上がる前の年の離れた妹がいる。

宝石店を営むチェ・ムソンは、父子家庭。妻を亡くし、失意の底にいた時、ムソンの同郷でもあるソニョンの誘いでこの街に引っ越してきた。息子は、天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)一人。

最後に高校教師、学年主任のリュ・ジェミョン一家。一人息子のドンリョンは、お調子者。母親は、共働きでほとんど家にいない。

この5家族がお向かい、お隣さんとして暮らす街を舞台に、普通の日常がシュールな笑いとともに描かれている。思春期の子供たちは、紅一点のドクソンとジョンファン、ソヌ、テク、ドンリョンの5人。彼らは仲良し幼馴染。小さなころから一緒に育ち、思春期になってもその付き合いは男女を超えた仲?!と思いきや、胸キュンの恋愛模様に発展していくという展開に。

本作の見どころは随所にちりばめられているけれど、韓国人にとっては昔を懐かしみながら、昔のリアルな一般家庭の様子に笑ったり、泣いたりできるドラマなんだろうなぁと思う。日本人の私にとっては、その部分の感動が半減はしてしまうものの日本でもおなじみのものが登場したりで結構楽しめた。ただ、1988年の日本は、もう少し韓国の先をいっていた気がします。
一番笑ったのは、新しいものが好きで料理が得意なミランがスパケッティを作って、みんなに振る舞うシーン。外国のうどんだというのだけれど、ミートスパゲッティをボールに入れて、チャプチェのごとく手でかき混ぜた時は爆笑してしまった!!

登場するエピソードは、普通の家族が抱える悩みによく似ていて、とてもリアルなものばかり。山あり、谷ありでドキドキしたりというドラマではないけれど、本作だけの空気感というか、世界感がとてもいい。だらだらと、粛々と進む日常。下手すれば全く面白くないドラマになるところを、新旧入り混じった役者たちの演技で見事に乗り切っている。

更に、現代のドクソンがドラマの途中で登場。この挟み込みシーンが、なかなか憎い演出だ。ヘリではなく別の俳優が演じているのだけれど、思春期時代の5人の恋愛がどうなったのか?とくにドクソンの恋愛がどう進行していったのかを意外な方法で想像させてくれるシーンなのです。5人の中の誰かなのかと想像はできるのだけれど、誰だか最後までわからないようになっている。
ベテラン陣の演技の次に楽しみなのは、もちろんこのドクソンの恋愛模様。中盤以降は、胸キュンシーンもあるのでお楽しみに!!

最後に、それぞれの家族の親の名前が役者の名前と同じに設定されているのも面白い!
主婦族の井戸端会議にも爆笑シーンは多いので、お楽しみに!!
国は違えども、古き良き時代と思える昔を懐かしむ気持ちは同じです。景色が変わっても、永遠に変わらないものがある---。
とても、良質なドラマでした。私が韓国人だったら、文句なしに5つ☆。日本人だから4つ半つけたい。半分の★がないので、4つにしときます!!