シグナル ★★★★★

全16話

韓国のケーブルTV系でOAされた重厚感溢れるクライムサスペンスドラマ。緻密なストーリーと、抜群のキャスティングで見応え充分な1本。主人公は、迷宮入り専門担当チームプロファイラーのパク・ヘヨン。演じるのは「秘密の扉」のイ・ジェフン。イケメン若手に分類されるも、渋い役どころがハマる俳優。そして同じ部署の女刑事、チャ・スヒョン。演じるのは「オフィスの女王」のキム・ヘス。最後の主要人物は、スヒョンの憧れの先輩で強力係刑事のイ・ジェハン。演じるのはドラマや映画で渋い味を出すベテラン、チョ・ジヌン。

物語は、1本の無線機による通信から始まります。ヘヨンがゴミ袋から発する声に気づき、無線機を見つける。通信相手は、イ・ジェハン。それは、過去と現在を結ぶ通信だった。。。
現実ではあり得ない設定で突如始まる物語。当然物語は過去と未来をいったりきたり。物語の展開を一歩間違えたら、陳腐になりがちなこの設定の中で、緻密な映像展開で過去と未来を繋いでいく。ヘヨンとスヒョンが所属する部署では、過去の未解決事件を解き明かしていくのですが、その未解決事件に絡んでいるのが、過去からの声の主ジェハン。
全16話と短い物語ですが、中盤まではジェハンが絡む未解決事件をヘヨンとジェハンの通信で解決していきます。当然、過去が変われば現在にも変化が起こる・・・。その過程の中で、ジェハンとスヒョンの関係、警察内部に蠢く悪事が徐々に明らかになり、中盤から後半は、ヘヨンの兄の悲惨な事件の真相を暴きながらラストへと突き進む。

登場する事件は複数。オムニバスになりがちなのに、その繋ぎも素晴らしい。ラストまで見終わると、意外にもファンタジックな展開なのに、そこにも違和感なし!!役者の重厚感と存在感で、ドラマのクオリティを下げない展開が素晴らしい。
更に、ドラマの中の恋愛要素を主人公のヘヨンではなく、ジェハンに軸をおいているところも憎い。

と、ほめまくりだけれど、突っ込みどころがないわけではない。いつものように、後半は物語の深部に秘めたメッセージを主人公ヘヨンが代弁していく。この下り、、、なくてもいいんじゃないのと常に日本人は思うかも。日本人は曖昧が好きだから?!でも韓国は、白黒ハッキリ!言いたいことは全部言う!ww
スヒョンは過去も現在もキム・ヘスが演じているけれど、変化しているのはロン毛かショートかの違い。一体、何歳の設定なんだろうか・・・・!!まっ、いくつでもキレイです!!イ・ジェフンの緊迫感ある演技は、「そこまでか?!」というぐらいのMAX演技なんだけど、その演技のおかげで、ドラマは更に重厚感を増す!・・・・ここは突っ込みどころというよりは、褒め言葉ですね。

とにもかくにも「神様がくれた14日間」以来のコンパクトサスペンスドラマで★5つの作品です。