ゴールデンクロス ★★★★★

全20話

ストーリーの緻密性、展開のテンポの良さ、面白さ、全てにおいて満足でした!主人公を演じるのは、最近立て続けに出演ドラマのDVDが連続発売されていて認知度が高まっているキム・ガンウ。「失踪ノワール」が残念だったけれど、「グッバイミスターブラック」での脇の悪役が光っていて、イケメン度はそこそこながらも演技派として注目したい俳優。

主人公カン・ドユンは、誠実で人のよい銀行マン、カン・ジュワンの長男。さほど裕福でもなく、お人よしの父に反発しながら、検事への道を進もうとしている。妹・ハユンは、スターになることが夢。平凡な一家の暮らしがある日、大きく揺らぐ。それは、ドユンの検事試験に合格をした日。大手芸能事務所にスカウトされ、スターになることを夢見ていたハユンが殺され、その犯人として父親が逮捕された。事件の真相に疑問を感じるも、なすすべもなく父は刑務所へ。そして、父は自分が娘を殺したという自白を覆さない。そのため、検事への道を立たれてしまったドユン。自暴自棄になる日々の中、父のもとへ面会に行くと、父の手のひらに息子へのメッセージが。それは、大手弁護士事務所の権力者の名前だった。一瞬にして父の冤罪を悟ったドユンは、手探りの中、やみくもに父の無罪を勝ち取るため奔走する。

ドユンが立ち向かうのは、ゴールデンクロスという名称の権力者たちの組織。金と権力を余すところなく持っているメンバーたちは、自分たちの思惑通りに国を、国家の経済を牛耳っているのです。そのメンバーであり、ドユンと敵対する悪役がドユンの先輩にあたり女検事ソ・イレの父、ソ・ドンハ。経済企画部金融政策局長の地位を利用し、やりたい放題。ハユンを殴り殺したのも、実はこのおやじさん。結局気が小さいおじさんなんですが、このドンハがやらかしたことを常に尻拭いしているのが大手弁護士事務所のパク・ヒソ。ドンハを演じるのは名優、チョン・ボソク。そいてパク・ヒソは時代劇などでお馴染みのキム・ギュチョル。この2人のやりとりが、なんともおかしい。やっていることは残酷で卑怯極まりないのだけれど、2人のやりとりは滑稽。小学生の男の子がいたずらを企てているような感覚なのです。
そして、もう一人の注目人物は、ヘッジファンド「PAXコリア」代表マイケル・チャン。これもまた、ふざけた男なんだけど、、。演じているのはオム・ギジュン。キャスティングが良いのか、演技力がよいのか。ぴったりハマっています。
更に、ゴールデンクロスの代表の女性がホン・サラ。彼女の過去が中盤ぐらいに明らかになり、ドユンとの関係も中盤から大きく変わっていきます。

1話目からラストまで、緊迫感の持続が半端ない。物語の展開のテンポもいうことなく、一気に楽しめる作品でした。
恋愛模様もいつものパターンではなく、恋愛を軸にしていない描き方もGOODです。初回から中盤まで、中盤から後半まで。恋愛模様の変化も楽しんでください。
ラスト6話分からが、いつもの韓国ドラマの如く「数年後」の展開。いつもなら最終話の最後に登場人物のその後を描いて終了のところ、このドラマは数年後の切り替えしで、また違うドラマ展開を導き出している。20話という短い展開の中で、よくまとまっているなぁと。

最後に、韓国ドラマはあり得ないほどの財閥、あり得ないほどの権力が大好きな国。全てにおいて強弱がはっきりしていて、描き方が大胆。だからこそのツッコミどころも面白さの一つかもしれない。

キム・ガンウの次なる作品にも期待したい。