グッバイミスターブラック ★★★★☆

全16話

イ・ジヌクとムン・チェウォンのカップルで贈る、サスペンスドラマ。本作も贅沢な海外ロケを敢行している。主人公ミスターブラックとなるのは、ソヌ建設の会長の息子で海軍将校のジウォン(イ・ジヌク)。派遣先のタイで父の訃報を知らされる。そして、殺人事件の犯人として追われる身となり、偶然知り会ったタイで暮らす孤児のカヤ=スワン(ムン・チェウォン)に助けを求める。

一方、ジウォンと親友同然に育ったソンジェ(キム・ガンウ)が、ジウォンの父の死に関与していて、ジウォンの婚約者マリ(ユ・イニョン)に想いを寄せるソンジェは、ジウォンを裏切ることに。逃げる身となったジウォンは孤島でカヤと身をひそめながら暮らし、徐々に2人の関係が近づいていくなか、ジウォンは父親の死の真相を暴き、復讐を誓い、徐々に真相に近づいた時、ソンジェの銃弾に倒れ・・・。
それから数年後、ジウォンが生きていることを信じ続けるカヤはタイを離れ韓国で記者として働いていた。ソンジェはジウォンの父の会社ソヌ建設の社長となり、マリと結婚。ジウォンの死をカヤ以外の周辺人物が受け入れ始めた頃、突如姿を現すジウォン。
物語の中盤から後半は、ミスターブラックと呼ばれるジウォンとその仲間とソンジェ、ソンジェのバックに控える大物との復讐バトルが描かれます。

見どころは、サスペンス要素で重要なカギを握るソンジェを演じるキム・ガンウ。悪人ではなかった人間が、愛と欲のために嘘を重ね、身を崩していく様を見事に演じています。そして髪をバッサリ切って、大きくイメージチェンジをしたムン・チェウォン演じるカヤとジウォンとカヤの職場の上司のウジンとの三角関係も見どころの一つ。よくあるパターンではあるけれど、ウジンが静かに思いを寄せていく様子は、ちょっと切ない。演じるのはソン・ジェリム。更に、中盤以降に明らかになってくるカヤの家族の秘密も意外性があって面白い。

ラストは予想通りを覆して、それをまた覆して、、、の展開に持ち込まれる。

タイという海外設定が必要だったかなぁというのは多少疑問があるものの、タイを逃走するアクションシーンは、トム・クルーズばりの世界観を出そうとしているし、見応え感にはプラスになったとも言えなくはない、、、かな。甘いマスクと笑顔が魅力のイ・ジヌクは、大人の恋愛ドラマ系で魅力を放つ傍ら、「ナイン~9回の時間旅行~」といった名作サスペンスでも主演。幅の広い魅力を持つ俳優。
ムン・チェウォンは、そのナチュラル感満載の感じが素敵な女優。個人的には「グッドドクター」「優しい男」の印象が強い。か弱い女性というよりは、軸がぶれないかわいい雰囲気のキャラがハマる女優さん。そんな2人のカップルとしてのイメージに違和感がないので、ラストがどうであれ、納得させられてしまいました。

主人公がブラックで、カヤという名前がタイ語でゴミという意味なのでかわいそうだとジウォンがつけた名前がスワン。。。
ブラック&スワン。。。このシリアスなドラマにこの小ネタを投入してきましたか!!笑
単純に白鳥じゃなくて、黒鳥というところに深い意味があるのだとは思うけれど、このネーミングだけは違和感がありました!!

全体が16話と意外にコンパクトなので、サスペンス要素にこれ以上の緻密さを求めるのは酷なのですが、ソンジェのコンプレックスの要因となる過去をもう少し掘り下げても良かったかなと思った点と、企業内の権力争いにもう少し深みが欲しかったかなぁ。
心を鬼にして、★は4つで止めておきます!!