リメンバー~記憶の彼方へ~ ★★★★★

全20話

新年最初の満点★です。すっかり大人になったユ・スンホと「シテイ・ハンター」「ヒーラー」で人気のパク・ミニョン出演の法廷サスペンスドラマです。
超記憶力を持つ過剰記憶症候群の主人公ソ・ジヌ(ユ・スンホ)。交通事故で母親と兄を失い、父親と二人で暮らしていたある日、父が突然殺人事件の犯人として捕まってしまい、無実を主張するも叶わず死刑宣告を受けてしまう。父親をハメたのが誰なのか、証拠もありながら、弁護を依頼した弁護人に裏切られ、世間から捨てられてしまうジヌ。数年後、彼は弁護士として父の無実をはらすため、父をハメた権力者たちに復讐をするため戻ってきた!!
ジヌの父親が捕まった頃から知り合いだったイ・イナもまた、ジヌの父の事件に影響を受け、検事の道へと。

法律が絶対だと思っている世の中で、法を権力で動かす権力者たちがこのドラマの悪役を担う。実際には、こんなこと本当にないのだろうか?多かれ少なかれ、法律を動かすのが<人>である以上、法は常に誰にでも平等であるとは言い難い現実は確かにある。それを少しエンタメちっくに、ドラマちっくに描いているのが本作。
そして、ジヌの父親はアルツハイマー病なのだけれど、父親が記憶を失っていく反面、息子のジヌは過剰記憶症候群だという設定も面白い。子役時代から演技力に定評のあるユ・スンホ。安定した演技力で涙を誘う。ジヌの父親を演じるのはベテランのチョン・グァンリョル。時代劇ぺク・ドンスでユ・スンホと共演していることを思い出しました。息の合った親子役です。
ジヌとイ・イナのラブ要素も、ジワジワと後半に向けて盛り上げてくれますが、あまりにも切ないラストだけに・・・。
それでも、少しの希望を残したところはさすがです。

そして何よりもこのドラマの見どころを一人でかっさらってしまったのが、ジヌの父に殺人の罪を着せる権力者の息子ナム・ギュマンを演じた、ナムグン・ミンの演技。「匂いを見る少女」でもサイコパスキャラを演じて驚かせてくれたけれど、本作での異常ぶりは半端ない!演じるキャラクターが完全に乗り移ってしまったような迫真の演技が全編通して圧巻。
これだけハマってしまったら、いい人キャラができなくなるのではと、、、余計な心配をしてしまう。
ギュマンを追い詰めるジヌと、無慈悲な笑みでそれをかわしていくギュマン。そして、ジヌとの絡み合った運命を背負うパク弁護士。事件の真相に迫る過程と、その過程をあざ笑うギュマンとの攻防戦が最後まで飽きさせないのは、ジヌとギュマンの対照的なキャラクター設定の勝利とも言えるでしょう。
役者の演技、キャラクター設定、脚本、全てに満足できるドラマでした。