華政 ★★★★★

全50話

”クッポ”のチャ・スンウォン、「ミス・コリア」のイ・ヨニ、「ずる賢いバツイチの恋」のソ・ガンジュン、「王家の家族たち」のハン・ジュワン、そしてキム・ジェウォンとお馴染みの豪華な顔ぶれが魅力で選んだ時代劇。

物語はチャ・スンウォン演じる光海君が第14代の王になる前から始まります。
側室の子であるが故に父親宣祖に疎まれる。どこかコンプレックスを持ちながらも王座を狙う。
そして王座についた後は、その座を守るため冷酷な王となっていくのですが、どこかに温もりを捨てきれない王を独自の世界観で演じているように思いました。

そして、王座を守るため宣祖の唯一の嫡流の王女ファイ=貞明公主とその弟の命を狙う光海君。
何とか逃げおおせたファイは、倭国に奴隷として売られていた。王女の身分を隠し、火薬職人として生きているファイと
光海君の密命を受けて倭国へ出向いたソ・ガンジュン演じるホン・ジュウォンとの出会いが描かれる。

ここまでで全体の1/4ぐらいかなぁ。この先を詳しく書くとかなりのネタばれになるので、差し控えるとして、、、
本作の見どころは、ファイが王女でありながら強く生きる姿と、信念を曲げずに政治の世界に立ち向かう姿でしょう。
そして、時代劇といえどもしっかり描かれているファイとジュウォンのラブ物語。2人に横やりを入れるのは、ジュウォンの友人であり幼馴染のハン・ジュワン演じるカン・イヌ。更にイヌの父は、かなりの曲者。政治を上手く利用し、王を操り、富と権力を我が物にしようとする人物。演じるのはベテラン、カン・ジュソン。この父と息子の対峙する過程も後半に向けての見どころの一つ。

そして、光海君を王座から追い出し、次の王座に座るのが宣祖の側室・仁嬪金氏の孫で、光海君にとっては異腹の甥にあたる綾陽君→仁祖。演じるのはキム・ジェウォン。役作りのためなのか、これまでのイメージを覆すほどやせていて、登場シーンは彼だと気づかなかった。
甘いマスクでラブストーリーへの出演が定番のキム・ジェウォンが、まさかの、、、悪役。演技力が確かな俳優さんなので、見事にこれまでとは違うイメージを見せつけてくれています。
チャ・スンウォンとキム・ジェウォンの2大スターが実在の王を一つのドラマで演じるとは、何と豪華なことか!!
それだけでも見る価値ありの作品です。

ただ、このドラマはそれだけに頼っていないところが最大の魅力かもです。
光海君を執拗に慕うキム・ゲシの生き方。身分の低い職人たちが与えられた世の中で懸命に生きようとする姿。
女ながらに富と権力に固執する仁祖の側室となるチョ・ヨジョンの人生。サイドに散りばめられた細かなストーリーとキャラクター設定がしっかりとしていて、時代劇が不慣れな人でも物語に引き込まれていく面白さは充分でしょう。

更に更に、ラスト近くでいきなり深いメッセージ。
これは時代劇の「鋼」か?!笑
富と権力のために常に策を練り、人を犠牲にしても自分が残ろうとする生き方をこのドラマは真向から否定していない。
それもまた現実であり、真実だと。
そして、ファンやジュウォンの美しい生き方もまた真実だと。
この深いメッセージは、歴史の中で生きる人たちを描いた時代劇だからこそ心に響くメッセージになり得ているのかもしれません。

緻密に構成された内容と豪華キャスト。ドラマOSTもGOODで、文句なしの★5つにしてみました!!