ディア・ブラッド~私の守護天使 ★★★☆☆

ディアブラッド
全29話 DVD13巻

韓国ドラマで、ヴァンパイアもの初体験!
「花より男子」のク・ヘソンとモデルで人気のアン・ジェヒョン共演作。
アン・ジェヒョンにとっては、初主演ドラマ。

物語は、ヴァンパイアの墓から取り出した細胞からVBT-01を作ってしまった学者たちの話に遡る。VBT-01とは、いわゆるヴァンパイアを作ってしまう感染ウィルス。このウィルスに感染してしまった2人の学者夫婦に生まれたのがアン・ジェヒョン演じるパク・チサン。
チサンが生まれて間もなく、VBT感染者によって父親が殺され、母と2人山奥で暮らしていたチサン。
ある日、森の中で野犬に襲われた女の子を助ける。それが後のク・ヘソン演じるユ・リタ。
そして母も感染者に襲われ、命を落とし、母の遺言を胸に医者となったチサン。
配属された病院で、リタと再会。更に、チ・ジニ演じるその病院の院長イ・ジェウクとは・・・。

VBT-01ウィルスを研究していたメンバーが現代にどう関わってくるのかを徐々に明らかにしながら、リタの叔父が牛耳るテミン病院を舞台にイ・ジェウクとチサン、チサンを支援する医師たちとの攻防を描きます。中盤までは、リタとチサンの過去のつながりを明らかにすることを軸にしながら、院長とリタの叔父が画策する21A病棟での実験治療の不穏さを徐々に煽り、中盤からラストにかけて一気にヴァンパイア色を強めながら善悪の攻防を描ききります。

見どころは、中盤からラストまでの医師たちの攻防。VBT-01ウィルスを攻略するためのワクチンを開発する過程での医学的な流れは、わかりやすく納得できる描き方をしているのでは。人間の欲とヴァンパイアの欲を同じ視点で描いているのも面白い。人間だろうが、ヴァンパイアだろうが欲に溺れるとろくなもんじゃないっていう、常に韓流ドラマの根底にあるものを忘れていないのが韓国らしい。
チサンとリタのラブ要素は、ヴァンパイアという設定でのチサンのクールさと大病院の娘という環境で育ったリタの奔放さとのバランスが程よくて、ハマるというよりは心地よく微笑ましい感じ。特に夜、公園を散歩する2人が花壇で遭遇するベタなカップルの真似をしようとするシーンは、アン・ジェヒョンの持つ本来の魅力がとてもよく出ている場面じゃないかなぁ。

そして、本作で初の悪役を演じる院長役のチ・ジニ。クールで紳士なイメージの彼にとって、ぴったりの悪役でした。
チ・ジニ
DVDだとラストの13巻目に韓国の人気バラエティ「ハッピートゥゲザー」に本作のチ・ジニ、ク・ヘソン・アン・ジェヒョンが出演している放送回が収録されていて、かなり笑えます。3人の素顔と緊迫感溢れるドラマのキャラとのギャップが面白い。

ここまで書いてきて、★4つでも・・・と思うわけですが、本音は3.5。半星がないから切り捨てての★3つです。
このマイナス2星の理由は、これ!
病院を舞台にしているから患者さんとかのサイドストーリーも登場するのですが、後半で「あの患者は、結局どうなったの?」状態に。院長とチサンの攻防を描いていたら、省くしかなかったのかもしれないけれど、その消え方というか、終わり方がどうも消化不良気味。あと1話の全30話で、しっかり収拾をつけてほしかったかな?!
全てのドラマの脚本が完璧ではないわけで、突っ込みどころを残す作品も多いけど、その突っ込みどころを楽しめるのか、はたまた気にならない程度なぐらい主軸の物語でカバーできているのかはとっても重要な気がしますね。