ピノキオ ★★★★★

ピノキオ

全20話

イ・ジョンソクとパク・シネ共演作。
若手2人のドラマだから、あまり期待していなかったものの、、、まさかの5つ★!!

幼い頃に無責任なマスコミ報道のために一家離散に追い込まれ、母の投身自殺の道連れになったけれど、幸運にも命をつなぎとめ偽りの名前チェ・ダルポで生きることになったキ・ハミョン(イ・ジョンソク)。
そして嘘をつくとしゃっくりをしてしまうというピノキオ症候群のチェ・イナ(パク・シネ)。
2人は、叔父と姪という立場で一つ屋根の下で育ち成長していきます。
チェ・イナの母は、TV局の記者。そしてハミョン一家を離散に追い込んだ記者。

ロミオとジュリエットのような敵関係の立場でお互いに距離をつめ、恋愛関係に発展していくハミョンとイナのラブロマンスに、ハミョン一家を離散に追い込んだ真相究明がサスペンス的にコラボしながら描かれていく本作。
ラブ要素とサスペンス要素をしっかり分けて描きながら、緻密に2つをコラボさせていく課程がよくできている。
ハミョン、イナ、そして彼らの同僚記者ソ・ボムジョとチャ・ヘスンたちの若い世代と、彼らたちの先輩や親の世代とのモノの考え方の違いがとてもわかりやすく描かれています。親の世代の間違いを子供の世代が正していく。親の醜さを子供たちが受け止め、成長していく。そんな過程を20話にまとめ上げている作品です。

更に記者という職業に、嘘をつけないピノキオ症候群の女性を起用するという設定も斬新で面白い。
物語の中盤までで、物語の軸となるハミョンの過去、イナとの感情の変化をしっかり描き、誰が事件のカギを握る人物なのかを匂わす。
中盤からラストまでは新たな物語が始まるかのようにサスペンス要素を強め、記者として成長していくハミョンと彼に追い込まれていく大人たちとの関係を描ききっています。

イ・ジョンソク出演作の中では最も好きな作品でした。相手役のパク・シネの演技力も安定しているし、違和感のないカップルとしても楽しめます。・・・というか、パク・シネは誰と共演してもぴったりハマるのがすごいかも!!

印象的かつ心に残る台詞も多い。
私が最も気に入ったのは
「見たいニュース」と「見るべきニュース」、どちらを視聴者に見せたいかという論議をするシーン。
ベテラン記者や局長が視聴率を意識して「見たいニュース」だという中、ハミョンが淡々とこの2つのニュースの違いを大人たちに納得させるシーンがあるんだけど、思わず拍手したくなりました!!
マスコミ業界に身を置く人たちに向けた皮肉ともとれる内容ではありますが、こういうドラマを人気若手を起用して、若い世代にメッセージを贈るっていうことは、意味のあることのように思えるドラマです。

最後に本作での脇的愛すべき存在は、妄想勘違い女記者のチャ・ヘスン。演じているのは「優しい男」や「九家の書」などの脇で出演しているイ・ユビ。深刻な物語の箸休め的存在として光ってました!!